+ 階段 +



三年生と二年生では校舎が違う。
だからすれ違う事は滅多にない。
出会えるのは、三年生のクラスもある、特別棟へ行く為の階段が多い。

「あ、日吉」
「滝先輩・・・」
「これから移動?」
「はい。」

がんばってねと、彼は自分のクラスのある方へ歩き出した。

がんばります。
と、階段を上りながら心臓の鼓動も上がっている事に気が付いた。

「・・・下克上だ・・・」

そうやって自分の気恥ずかしさを誤魔化した。




20050126