+ 荒野 +



「宍戸さん自分で髪なんか切るから、ほら、すごくザンバラですよ・・・」
「あー・・・うるせ!ほっとけ!」
「今日なら確か姉さん居るんでうちに来ますか?」
「お前の姉ちゃんって」
「はい、美容師です。今日は休み!何処も行かない!って浮かれてたんで、居ると思うし・・・」
「んあー・・・行く。まじで、やってくれたら嬉しすぎ・・・」
「宍戸さん万年金欠ですもんね〜」
「うるせぇ!お前らと一緒にすんじゃねぇ!!」

また笑ってくれてよかった。荒んだ笑顔を、もう、見ないで済むと思って、とても不謹慎だと思ったのに、俺は、とても嬉しかった。

だけど、その荒んだ笑顔の貴方があの日、俺を頼ってくれて、とても嬉しかったんです、宍戸さん。



「おら行くぞ!長太郎!」
「はい!宍戸さん!」

貴方が笑う、それが俺のオアシス。




20050126