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+ 荒野 +
「宍戸さん自分で髪なんか切るから、ほら、すごくザンバラですよ・・・」 「あー・・・うるせ!ほっとけ!」 「今日なら確か姉さん居るんでうちに来ますか?」 「お前の姉ちゃんって」 「はい、美容師です。今日は休み!何処も行かない!って浮かれてたんで、居ると思うし・・・」 「んあー・・・行く。まじで、やってくれたら嬉しすぎ・・・」 「宍戸さん万年金欠ですもんね〜」 「うるせぇ!お前らと一緒にすんじゃねぇ!!」 また笑ってくれてよかった。荒んだ笑顔を、もう、見ないで済むと思って、とても不謹慎だと思ったのに、俺は、とても嬉しかった。 だけど、その荒んだ笑顔の貴方があの日、俺を頼ってくれて、とても嬉しかったんです、宍戸さん。 「おら行くぞ!長太郎!」 「はい!宍戸さん!」 貴方が笑う、それが俺のオアシス。 |