|
+ √ +
いらいらしながらモニターを見つめていた。 パソコンのほかにはメモ帳と電卓を無造作に置いた机。 向こう側では、後輩や同級生に囲まれてミーティング中の赤澤。 いらいらする。 僕には時間が残されていない。 纏まらない答え。 何も残せなかったのだから、僕は消えなければ為らない。 だからせめて何かを残そうにも、何ひとつ、答えが出ない。 いらいらとしながらモニターを見つめて、無意味に言葉の羅列を打った。 弱点克服や、ポイント別筋トレメニュー。 誰かに言われてしまう前に、早く、嫌味を言って此処から離れたい。 いらいらとしながら、パソコンへ向った。 不意に背後から赤澤の気配がした。 「なぁ観月、この電卓って、何の為にルートなんてあるんだ?」 ミーティングがいつの間にか無駄話に変わっていたのだろう。暇そうにのんびりと赤澤が聞いてきた。 「・・・ある以上、だれかの役には立つんでしょう、現に今、貴方の暇つぶしにはなってるのでしょう?」 どんな事であれ、赤澤の口から要らないといわれないように、僕は愚かな答えを返しておいた。 |