+ 合わせ鏡 +



「何してるの?英二。」
「合わせ鏡してんの。大石はほっといて」

酷い仏頂面。

「何でそんな事をしてるの?英二」
「だって、」

脹れ面。上目遣いに俺のにらんで、

「不二が、合わせ鏡の真ん中に密閉容器をおいたら、悪魔が捕まえられるって教えてくれたもん。」
「え・・・英二・・・?英二は悪魔が欲しいの・・・?」
「そんなもんいらないけど、そうでもしないと大石がこっちみないんだもん」

「で も !こっちみたから、もう、こんな黒魔術みたいな事おわりにゃの〜!」

きゃははは笑いながら全速力で俺に突進してきた英二は、わざわざ合わせ鏡で悪魔なんて捕まえなくても、十分本人が小悪魔なんだという事を、分かっていないんだと思う。




20050216