+ ガムテープ +



「よっし、コレ一つで、もぅ終わりや」

ガラクタの類を箱に詰めて、必要な物も箱に詰めて荷造りは終わった。
既に運び出してもらって、生活感も人の住んでる感もなんもない部屋になっていた。
「出来れば、ここに巣くってるもんも、箱に詰めて送れてしまえばええのにな?」

二人で写ってる写真一枚、ダンボールに入れた。
宝物と書いて、封をした。



俺は一人、その箱を抱えて眠りに付いた。

「宝物、んな安っぽいダンボールに、ガムテープで封印かよ」

明日の朝には、そんな事を言いながら、岳人が怒るのが目に見えている。

でも、この箱を開けたとき、君が泣いてくれればいいと思ったとは言わない。




20050222