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+ 髪の長い女 +
「お前の体重に俺の髪が堪えたとしても、俺自体が引きずり落とされると思うからよ、」 「宍戸さん酷・・・!」 「聞けよ。だから、お前が落ちてきた俺を受け止めて塔から逃げだしゃいいんじゃねぇ?」 仲良く読んでいたのは、童話。 樺地の妹が、樺地の鞄に忍ばせていたらしいものを、なんとなくで読んでいた。 童話っていうのは酷くシュールに出来てるものだと思うけど、髪をロープにしようなんて、一体誰が思いついたんだろうか? 「長太郎、髪がお前を支えられても、絶対俺はお前をささえらんねぇとおもうんだ。だからよ、お前、俺が落ちてきたらしっかり受け止めろよ?」 この先、どんな状況に陥れば俺の髪が長太郎を支える事になるのかわからないが、とりあえず、まぁ、思った事を吐き出しておいた。 「うーん・・・そもそも俺は、宍戸さんを搭に監禁してる状況をみすみす作らないと思うんですよね。」 真顔で返すこのあほな後輩と、真面目に髪で人を支える状況を考えてしまった俺は、なかなか息の合ったダブルスパートナーだな。と、本気で思ってしまった。 |