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+ 葡萄の葉 + 「葡萄の葉っぱは、大事なものなんですって。」 「は?」 唐突にブドウの話をしてきた長太郎の目には、軒先に生ってるブドウがあった。 「ああ、ぶどう。」 「はい。実があるときは、実を陽射しから護る為。収穫しても、今度は自分達がいい肥料になるために、養分を蓄えるんです!」 「ほー。」 妙に博識ぶりを見せるこの犬は、多分、どっかの関西丸眼鏡に入れ知恵されたんだろうと思う。 「・・・」 「宍戸さん?」 「いや、なんでもない。すげぇな長太郎、よくそんなことしってたな!」 いいこいいこと頭を撫でて、頭の片隅でふっとおもう。 俺の成長の為に犠牲とすら言いかねない行為を軽々とこなす。 ああ、なんとお前のような生き様だろうと。 |