+ 真昼の月 +



有明の月、俺みたいですね。

と。樺地が言った。

明るい空にひっそりといます。気付かれなくても確かにいます。

空が何と言おうと、絶対にいるんですよ?

いつもより饒舌で、ふわりと笑った樺地に、なんと返せばよかっただろう?

−貴方が何といおうと、傍を放れる心算はありません−

なぁ、そういったからには、お前、俺の傍を放れるなよ?

愛してるなんて言葉より、ずっと幸せな言葉だと思った。




20050816