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+ 壊れた時計 +
樺地の家にある蔵は、俺達の秘密基地だった。 ありとあらゆるものを詰め込んで、二人の絶好の隠れ家だった。 そこには時計もあった。 門限を破って、樺地と一緒に居られなく為らないように。 細心の注意をはらっていた。 いつかその時計は時を告げる事をやめ、動く事を放棄し、埃にまみれてしまった。 二人ぼっちで息をしていた証。 人と関わる事を覚え、世界は二人ぼっちではないと知ってしまった俺達。 もう二度と、あの頃には戻れないのだと、久方ぶりに見た時計に、二人で涙を流した。 それでも、握った手は今も変わる事無くつながれたままだ。 |