いつもなら、人間湯たんぽのお陰で暖かいのに。
寒くて眼が覚めたら、湯たんぽは外へと出てしまった。







「どうしたの海堂?眼が冴えちゃったかい?」
いつもなら深い眠りにある時間。
真っ暗闇の中、煌々と光るテレビ。
を、見つめる後輩。
は、リビングのソファーの前。
「ああなったら、俺的にはちょっと嫌なんですよね・・・。」
『ああ』で示したのは、テレビに映るマッチョなおっさんだった。
「しないさせない考えない。寝るよ?海堂。」
しっかり握った、俺の左手、彼の右手。
「うす・・・」
そう答えて、一緒に布団へ戻った。
「でも、ああなったら・・・」
「海堂なら大好きだよ。」
おやすみと付け足して、俺は眠りに帰った。
抱きかかえた湯たんぽは、色んな熱で暖かかった。





しかし・・・。
どうして深夜になると、ああ、明らかに其の道具だけじゃあ作れないだろう身体を持った人が、誇らしげに道具を紹介してるんだろう・・・。
それは、深夜番組(主に海外系商品の通販)の特権なのかもしれない。










20040109
今朋 獅治

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