正レギュラー番号001、は、俺。

準レギュラーは、

こんなにも数を割り振って。

俺は、何がしたいんだ?



振り分けられるものか



部長になって一番初めにした事は、部員把握と称した、ナンバリング作業だった。
名前やクラス、プレイスタイルから対戦結果何かも書かれている。
大所帯の部活だ、其れ位しなければ、誰も分からない。

ぺら。

ゆったりと緩慢に。

ぺら。

一枚ずつ捲る。

ぺら。

知った顔やら記憶にも無い顔やら。

「樺地」
「ウス・・・?」
「いや、なんでもない。」



何も動かない空間。
なぁ、俺の中で、お前は何処の部類に入るのだろう?
後輩?
恋人?
何だというのだ?
不思議な感覚の上を、二人で歩いてるのだと想う。ベクトルの異なった、お互いが、別の、たった一つの言葉を待って。

この恋路も、目の前の作業ほど簡単にナンバリングできれば良いのに。
この恋路の軌跡も、これほど悩まずにナンバリングできれば良いのに。



簡単に無作為に番号を割り振って、作業は完了する。
アレは、正レギュラーとしてナンバリングした。それだけの実力があるのだから致し方ない。
強ければ、それ以上の文句も無い。そういうものだと学んだつもりだ。

アレを、正レギュラーとしてナンバリングしたのだ。
あれは、命より大切なものとしてナンバリングしとく事にした。

ナンバリングしたものをファイルに分けた。正レギュラー、純レギュラー、三軍、
分けて、其の先で、どうか、このナンバリングが変わらないように祈った。
正レギュラーのファイルを抱いて、ただ、祈った。

「大丈夫ですか?」

ふざけるな。大丈夫だ、俺は。問題は、全てお前が答えを握ってる事だ。

唐突に笑い出した俺を、アレは、ただ黙して佇んでいた。










20040214
今朋 獅治

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