彼という人



飄々として、掴み所が無い。伊達めがね。長髪うぜぇ。余裕綽々。そんなの嘘八百。エエカッコシ。以外に涙もろい。ロマンス系が好み。嫉妬深い。俺の事好き。
侑士を形容する言葉なんて、腐るほど出てくる。

「氷帝」が負けてから、やたらと侑士は五月蝿くなった。

「そないぴょんぴょん跳びなや・・・」
どっかになんか跳んできゃしねえっつうのに。
不安そうな気配なんて微塵も出さない、呆れ顔でポーカーフェイス。馬鹿じゃね?その実、焦ってるくせに。
「俺飛んでったらイヤなの?さみしんぼ。」
下から見上げてやったら。驚いた表情が楽しい。ばっかじゃね?
「強がってんなよ。顔に出して縋れよ。お前、俺を見くびってねぇ?」
「岳人・・・」
「おれ、束縛嫌ってねぇじゃん。見放した事ねぇじゃん。」
「別に強がってないよ。」
「泣けないくせに。」
「そうそう男が泣けるわけあらへんやん」
「嘘吐き。俺の手放すと泣きそうになるくせに。ばっかじゃね?」
「な・・・!」
「つかんどきゃいいじゃん。なんなら一緒に飛ぶ?そしたら寂しくねぇよ?でもさ、どうせなら手じゃなくて、心掴んどけよ。そしたら、邪魔するモンなんてねぇんじゃね?」

「侑士さ、俺に言い負かされて悔しんだろ。図星差されてむかついんてんだろ?泣いて良いよ。つか、泣けよ。そしたら楽になるから。俺に弱み見せろよ。そしたら、俺の心掴んでて良いから。」

俺を手放す事に泣くなんて、そんなの、俺を見くびってるだろう?
そこに、俺の意思はねぇの?



飄々として、掴み所が無い。伊達めがね。長髪うぜぇ。余裕綽々。そんなの嘘八百。エエカッコシ。以外に涙もろい。ロマンス系が好み。嫉妬深い。

俺の事 狂う位好き。










20040214
今朋 獅治

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