彼は猫と戯れたがる。
何故私まで此処に居るのだろう?










にゃー

「ん〜?なんじゃ、お前、愛い奴のぉ。こっちこぉ?」

学校は既に夏休みに入っている。

八月の頭。から一日過ぎた今日、勿論部活がこの後ある、朝の七時。

「仁王くん、何故こんな所で寝そべっているのですか?」

芝の青々と生えた土手に寝そべっている仁王くんの隣に、溜息を吐きながらも腰を下ろしている自分にあきれる。

「ん〜?部活まだじゃろ?見てみぃ?空が青い」

ちらちらと手を猫に振りながらのんびりと答える。

にゃー

「そんな眼をされても・・・」

仁王くんが手招きした猫は、するりと彼の横をすり抜けて、私にじゃれ付いてきた。

「ええのぉ、主は。猫に好かれて」

軽くいじけてしまった銀の毛並みの猫を、

「ええそうですね、貴方も私に擦り寄ってきましたものね?」

ゆっくりと撫でてあげれば、

「主が如何あれ、猫に好かれる人種じゃの。納得したわ」

無邪気に笑った。









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20040802 15:00