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汗をかいた肌に、風は心地よかった。 「今日はもう終わりだ。身体を冷やさぬようにな!」 真田副部長の声が響き渡る。 これでもかと言うほどダブルス練習をしていた私は、恐ろしいほど汗をかいていた。 今日は北から風が吹く。 冬ではないから寒さは無い。 それでも汗をかいた私の肌を心地よく吹いていた。 「くしゅ」 昼の休憩に、流石に化粧がとけて気持ちの悪いものになったので顔を洗った仁王くんがくしゃみをした。 「ほら、ちゃんと水をお拭きなさい?全く・・・部活が終わってるのですから、切原くんや丸井君と水遊びするのは結構ですが、ちゃんと乾かしなさい?」 がしがしとふくと、くすぐったいのぉと、タオルのしたから笑い声がした。 ぴょこぴょこと動く髪が楽しい。 「ほら、拭き終わりましたよ。」 あまりにも嬉しそうに笑うので、 「これも被ってなさい」 他の方に見せるのも癪に障るので、 持っていたジャージの上着をぱさりとかけると、 「ありがとうな、比呂士」 小さくお礼の声と、 「いいえ、どういたしまして」 私のシャツを引く指が、私を甘く摘まむ。 +--back next--+ 20040802 17:00 |