それなりの金が財布に入ってるのは。
それなりに金持ちじゃから仕方ないのぉ。










『お腹すいたぞぇ〜!』

我侭を言ったおかげなのか何なのか、

「では、元町まで行きますか?」

と、さらっと答えた。

「本格北京りょーり!」

「まぁ大丈夫ですよ。勿論、折半です」

いいなぁ、俺も行きてぇ・・・

と呟いたブン太の言葉はジャッカルに押し付けて、足早に学校を後にした。

「おかげで今日は満腹じゃ〜」

語尾にハートマークをつけたのに、柳生は気がついたんじゃろか?

腹も満たされて幸せ気分。

食べに行く前に買った洋服に着替えて(制服に溢して恥ずかしいシミになった)、全て満腹。

中華街にも合う様に、そして普段でも普通に着られるように。

「仁王くん、貴方、其れ、女子用の服ではないのですか?」

と、溜息混じりに聞いてきた柳生に。

「おう。似合うじゃろ?」

答えたら手を繋いでくれた。

「絶対にこの手を離してはいけません。」

おっと。

「今夜は貴方を、淑女として扱わせていただきます。」

いつだってそうやって扱うくせに、な?

「よろしくお願いします。紳士様」

夜はこれから更けていく。









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20040802 21:00