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この感覚は嘘じゃない、きっと。 手を絡めて自分の身体を支えられなくなった柳生を抱きしめたまましばらく過ごす。 「すみません仁王くん、眩暈が治ったらすぐどきます・・・」 弱っている目の前の愛しい人に手を出すほど獣ではない。 「気にするな柳生。ゆっくり回復したらよい。」 治るなら。 気がつくな、言外の思惑に。 「なぁ柳生、迷惑料をもろてええかの?」 「私に払えるなら・・・?」 ならば。 「なぁ、キスしよう。」 「え?」 「キスをしようと言うた。」 自分の口のすぐ傍に在る柳生の耳元に囁く。 「仁王くん・・・」 肩にもたれてた柳生を柵にもたれさせ、座らせる。 「なぁ柳生・・・?」 わしは、柳生の上に跨るように座る。 路地裏に引き込まれなかっただけ、悦んで欲しい。 人気の無い時間とはいえ、人の気配が無いわけではない場所で、絶対的な駆け引き。 +--back next--+ 20040802 23:00 |