逃げられ無いように絡め取る。
其れが詐欺師の彼の意図。

彼は、幾つ先まで読んでいるのか










跨ったままねっとりとした笑顔を見せる彼を。

諦めさせる事など叶わない。

それより。

「こんな時間に、私にそんな事を言って、貴方は分かっているのですか?」

分かっていると言いたそうな表情。

強引に引き寄せて噛み付くようにキスをする。

彼に中てられた激情。

だから強引に掴んだ腕。

「今日は帰りません。明日部活に出たらそのまま家に帰るので心配しないで下さい。」

家へ連絡を入れる。

その横で、仁王くんも笑顔を貼り付けたまま同じ様な事を家へ連絡していた。

激情が若さに任せて、走り抜ける。

眩暈など、とうに治った。










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20040802 23:50